Act.8 ゴン・キルア・レオリオ

「ふーん。おっさんってこんなにキレイ好きなわけ?」
2人より一足先にレオリオの部屋を覗いたキルアの、第一声。
「嘘つけ。きったねーだろ?オレがキレイにしとくはずがな・・・。」
レオリオは部屋を覗いた。
彼の手から、鞄が落ちた。
レオリオが部屋を出たときと、何かが違っていた。

「クラピカの・・・・荷物がない・・・。」
レオリオは呟いた。
ゴンとキルアの視線が、レオリオに集中した。

ゴンはその場を去り、数分後にまた戻ってきた。
「クラピカ、此処に来たんだよ!管理人の人、確かに見たって。今日、此処でっ!!」


3人は部屋に入った。そして、作戦を考える。
「なぁ、やっぱもう一回屋敷には入れねぇのか?」
レオリオがキルアに聞いてみた。
「無理だ。さっきはネオンがいたから何も言われずに入れたけど。今度は誰もいない。」
2人が頭の中で策を練っている横で、ゴンが呟いた。
「携帯・・・・・。」
レオリオの視線が、ゴンを捕らえた。
「電話・・・してみたら?」
ゴンがレオリオに言う。"もしも"に賭けてみようぜ、とキルアも進めた。
レオリオは自分の携帯を取り出した。
震える手で、番号を押した。


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