新家球場での死闘

フェロモンズの本格的な練習日は、金曜日と決まっています。
金曜日は一番フリーな日なのです。
当然のように新家のグラウンドへやってきた、我々フェロモンズは
前回この球場へきたときよりも、10倍激しいキャッチボールを展開しました。
ついでにこの日の朝、ダンディー室伏のグローブを
部員全員のお金を合わせて買いました。
左用ということで、少し安かったです。
とはいえ、5000円以上はしました。


 まずはウォーミングアップです。これをやらなければ、肩を壊してしまいます。 念入りに30分ほどかけてやります。このとき、体に力をあまり入れずにやるのがコツです。
 軽めのキャッチボールをして体も温まってきた黒木兄弟(弟)は、バットをブンブン振り回しています。 どうやら、次に行うノックは自分がメインと思っているようです。ここは逆らうと怖いので、本人の思惑 どうりに話を進めてやることにします。
 ノックを開始して間もなく、最初は全然バットにボールが当たらなかった黒木兄弟(弟)が、珍しく 会心の当たりを放ちました。油断していたユタッチとYOUは、慌ててボールを取りにいきます。
 暫くして、ノックを堪能した黒木兄弟(弟)が、YOUにバトンタッチしました。 たまにしか飛んでこないボールを待ちつづけていた我々守備陣は、折からの強風と寒さで、体が凍てついて いました。しかしこの後、YOUの熱のこもったノックで、たちまち復活しました。
激しいノックを繰り替えすYOU

実践さながらのシートバッティング

 山は下界に比べ、格段に日が落ちるのが早いです。5時を過ぎれば、 辺りは日が落ち、一気に暗くなります。しかし我々フェロモンズは、少しでも長くキャッチボールをしたいので、 プレイは続行です。フェロモンズに、日没コールドという言葉はありません。

(上)どこかへ走り去る、黒木兄弟(兄)。
(左)黒木兄弟(弟)は、最初だけ早かったです。
(下)全員のベースランニングの記録。
 ノック、フリーバッティングを一通り行った後、我々はベースランニングと塁間ダッシュを 行うことにしました。ベースランニングは、1塁・2塁・3塁と走って、本塁へ到達した時点のタイムを 計測します。塁間ダッシュは、本塁から1塁までのタイムを計ります。今回監督は記録係です。
 まずベースランニングの計測です。一番早かったのは17.06秒でYOUでした。 さすが4番。打って守って走ってと、3拍子そろっています。次に17.55秒のユタッチ、17.93秒の 黒木兄弟(兄)、そして唯一20秒台を切れなかった黒木兄弟(弟)と続きます。 黒木兄弟(弟)は、最初は早かったのですが、途中でバテました。足には自信のあった黒木兄弟(兄)も、 長距離となると駄目なようです。
 塁間ダッシュは、ユタッチと黒木兄弟(兄)が、4秒を切りました。ちなみにプロ野球選手で、 塁間3秒18という、驚異的なタイムを出す人もいます。我々よりも1秒先に1塁へ到達するということです。 あな恐ろしや。

 塁間ダッシュとベースランニングを繰り返すうちに、辺りはすっかり暗くなってしまいました。 いくら我々でも、真っ暗闇では鳥目になってしまいます。この辺で今日はあがりです。しかしいきなり 終わるわけにはいきません。まだ肝心のクールダウンが残っています。これをやっておけば、 肩にかかる負担が和らぎます。クールダウンをすることによって、肩を酷使する前の肩に戻すのであります。
 えらそうにいってますが、我々もクールダウンは、最近知りました。うへへー。

 そして練習の締めくくりとして、お決まりの集合写真をとりました。このときすでに、我々フェロモンズの 面々は、苦痛を通り越して、一種の快感を得ることができました。エンドルフィン全快です。 ランナーズ・ハイともいいます。とにかく、今回の練習でまたまたパワーアップした我々は、 次なる練習に向けて、体をオーバーホールするべく、いつものほの字の里へ向かうのでありました。