梅雨真っ盛りの今日この頃、午後から雨が止んだのを見計らったかのように黒木家に集合したフェロモンズ。梅雨だからといって活動をおろそかにしていては、フェロモンズの名が廃ります。
というわけで、雨が止んでいるいまの内に、キャッチボール活動を始めることにしました。しかしまだ、フェロモンズの要でもある、YOUが来ていません。電話したところ、「今ご飯炊いてるからもうちょっと待って」と言う返事が返ってきました。仕方が無いので、YOUを待つ間、ユタッチがある早朝番組で見たという練習方を早速試してみました。
この練習、詳しい名前はわかりませんが、タオルの先をくくって丸めた部分を、トスバッティングのような感覚で振りぬく練習です。何てことは無い練習だと思っていた我々でしたが、これが以外に難しく、最初は空振りを連発する始末。なるほどこれは、ミートが上手くなる練習だなと、直感的に悟った我々でした。
この練習の次は、またまたユタッチがとある早朝番組で見た練習の一つです。三脚に座っている人にテンポ良くボールを投げてもらい、そのボールを確実に捕る練習です。ためしに黒木兄弟(弟)がプレイしてみましたが、なかなかいい感じです。観客の猫にも見守られ、軽快にゴロをこなしていました。
常日頃、ノックによって守備力を鍛える我々ですが、実はある疑問が頭をかすめていました。
「何でいつも、こんなに強烈なノックなんや?」
そうなんです。我々の行っているノックはいつも、尋常じゃないスピードでボールが飛んできます。要するにノッカーは、気持ちよく打ちたいので、手加減ナッシングで打ちまくります。その結果、地を這うゴロや、変則イレギュラーが我々を襲うのです。
早朝テレビを見ていたユタッチ曰く、「俺らのノックは早すぎる!そりゃイレギュラー恐怖症にもなるわ!」ということです。ああそうか、だから生傷が絶えないのかー。
お世辞にも、あまりキャッチングが上手くない監督なんて、地を這うゴロが来ても避けないもんだから、顔面や腹部、足なんかに直撃もらうことしばしば。まあ今更、幼少から習ってきた空手のお陰で、これぐらい屁でもない監督ですが、見てるこっちが痛いので勘弁して。
ちょっと話が脱線しちゃいましたが、要するに我々がゴロの処理が苦手なのは、すべてあの、全力ノックに原因があったようです。というわけで、基本から練習できるこの練習が重要だったりします。
そういえば、いつまで経ってもYOUが来ません。仕方が無いので、YOUには後で電話するとして、先に練習場所へ行くことにします。もう我慢できない!
さて、例の少年野球グラウンドへやってきた我々は、とんでもない宝物を見つけることになります。そうです、少年達が練習中に無くしたと思われる、軟球がわんさか出てくるのです。あぁ!あそこにもここにも落ちてる!まさに入れ食い状態です。
ボール一個のありがたみが身に染みてわかっている我々にとって、この捨てられていった(正確には少年達が探しきれなかった)ボール達が不便でなりません。だから、我々が有効利用してあげましょう!再利用です!リサイクルです!これは決してイヤシイことではありません!
さて、ボールもいっぱい補給できたことですし、早速キャッチボール活動です!まずはいつものように肩ならしをし体を作ったあと、先ほど悟ったように、少し弱めのノックで守備練習をしました。
実はこの時、本人の熱い希望によりファーストを守っていた黒木兄弟(弟)が、ついにその眠れる素質を開花させたました。すごいです。物凄いです。なぜなら、普通難しいとされるファーストへのハーフバウンド、またはショートバウンドを、いとも簡単に捕ってしまうのです。
黒木兄弟(弟)ですが、如何せんどんくさいので、なかなかその素質を垣間見ることは出来ませんでした。しかし今回ファーストを守った黒木兄弟(弟)はどうでしょう!まるで定位置最下位に戻った阪神のように生き生きとしています!もともと身長が180以上あり手足が長いので、彼にとってファーストは転職だったのかもしれません。とりあえずこれは、フェロモンズにとっては大きな収穫です。ファーストがしっかりしていれば、送球する内野手が安心してファーストへ投げれます。
こういったいきさつもあり、黒木兄弟(弟)は、熾烈なポジション争いを一歩抜け出し、一塁手というポジションを獲得したのであります。
※ここでお詫び※
今回のキャッチボール活動ですが、あまりにも夢中になってキャッチボールしていた為、練習風景の写真がありません。だから一生懸命文章で綴っているつもりですが、ただダラダラと長く書いているに過ぎないので、そのへんはご了承くださいな。
夢中になってキャッチボールをしているうちに、時間はもう、7時半を回っていました。時間を忘れ、夢中で遊びまわり、気が付けば夕暮れだったという経験は、最近では貴重な体験になりつつあります。そんな体験を肌で感じつつ、辺りが闇に包まれていく中、我々は最後の力を振り絞り、一気に弾けて散りました。
キャッチボールをしている間は童心に返り、リミッターの外れた状態が続く我々。もちろん次の日は体中が凄いことになりますが、それもいいんですよ。なぜなら我々は、変態キャッチボール軍団・男里フェロモンズなのだから・・・。
・・・そういえば結局、YOUは来ませんでした。どうやら頭痛によって、エンドルフィン全開だったようです。
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