Act.2 ゴン・キルア

ゴンは携帯の電源を切り、すぐに隣に居るキルアに話しかけた。
「キルアっ!!」
深夜に自分を呼ぶ声に、少しの苛立ちを覚えながらも、キルアは目を開けた。
「んだよ。ゴン。」
しかし、ゴンはそんなキルアを気に掛けている暇はなかった。
「キルア!クラピカが・・・。何かおかしいんだ。もうオレ達には会えないって!」
それを聞き、キルアの瞳が大きく見開かれた。
「はっ?それ、どういうことだよ!」
ゴンは首を振った。
「分からない。でもなんか・・・オレ胸騒ぎがする。」
ゴンはせがむようにキルアを見つめた。

「・・・・・。分かったよ。明日ミトさんに言おう。
それからヨークシンに行って、クラピカを探そうぜ。」
ゴンは頷いた。そして、布団の中に潜り込んだ。
キルアも床についたが、急に起こされた上にあんなことを言われて、
そう簡単に眠れるはずがない。
その元凶のクラピカを恨みつつも、彼は眼を閉じた。


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