Act.3 レオリオ
ちらりと時計に目をやった。針は、2時30分を差していた。
クラピカが出ていってから、はや3時間。あれからの連絡は一切ない。
窓から外を覗くが、誰一人として通りを通る人もいなかった。
探しに行こうかと思わなくもなかったが、全く行き先に検討がつかなかった。
何故クラピカがあんなことを言ったのか、それすらも、彼には分からなかった。
小さな部屋の中を、腕を組んで行き来し、苛立ちを壁にぶつけた。
明日・・明日探しに行こう。
彼の頭に浮かんだ言葉。
レオリオは急き立てる胸のざわつきを沈ませ、ベッドの上に横になった。
必ず見つかる。
そう自分に言い聞かせた。