Act.5 ゴン・キルア・クラピカ 前編

ネオンは、クラピカがいなくなり、
こともあろうに付き添いがバショウに代わったことに対して怒っていた。
「何でバショウなのよぉ・・・。」

ドン!

そう呟き、バショウを睨んだ拍子に、ネオンは誰かにぶつかってしまった。
「わっ!!」
相手は持っていたツ壷を落としそうになったが、間一髪で受け止めた。
「ご・・・ごめんなさい!!」
ネオンは相手に謝るが、どうも壷が気になるらしい。
「何?これ。」
「あぁ・・・。これ?ただの壷だけど・・・?」
相手は答えた。
「何のために?」
「売るんだよ。」
「高いの?」
「分からないけど・・・。まぁ、そこそこはあると思う。」
「私はネオンって言うの。貴方は?」
「オレはゴン。」
ぶつかった相手は、ゴンだった。

「ふーん。じゃあさ、何でこんなことしてるの?」
「ある物が欲しくて。あと、人捜し。」
ゴンは答えた。
どうやらネオンは、ゴンが気に入ったらしい。
「ねぇ、私のウチに来ない?いろいろ教えてほしいの。
人捜しも手伝えるかもしれないわ。ねぇ、良いでしょ? バショウ
バショウは知らない者を屋敷に入れるのをためらっていたが、
いざとなればクラピカやセンリツもいるからな、と納得して頷いた。
「じゃ、行きましょ?」
ネオンがゴンの手を引いて行こうとしたとき、ゴンは慌てて言った。
「ちょっと待って、キルアが・・・。」
「キルア?その子も友達?じゃ、一緒に行きましょ!」


ゴンは、念で品定めをしているキルアを見つけ、ネオンのことを説明した。
彼は最初、少しためらっていたが、ネオンの泣きそうな顔を見て降参した。


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