Act.5 ゴン・キルア・クラピカ 後編
「当たり前だろ。ゴンに聞いたよ。電話のこと。突然あんなこと言われて、
オレ達が納得するとでも思ってんのかよ!?
探すに決まってんだろ!?」
しかし、クラピカはひるまない。
それどころか、逆に火に油だった。
「そうやって・・・そうやってお前達は、私につきまとうんだな?」
クラピカは立ち上がった。
「そうやって私の邪魔をするんだな!この際はっきり言わせてもらう。
お前達とはもう縁を切った。今となってはお前達はもう仲間じゃない。
これ以上私を困らせないでくれ。お前達は・・・お前達がいると、迷惑なんだ!」
「ほんとに、そう思ってんのか?」
キルアは立ち上がり、クラピカの側に寄った。
「あぁ、そうだ・・・。早く出ていってくれ。」
クラピカの頬を風がきった。血が流れた。
「キルア!!」
ゴンがキルアを止めた。
「勝手にしろよ!ゴン、行くぞ。」
「キルア・・・。」
2人は部屋を出ていった。
クラピカは頬を手で覆った。紅い鮮血が、床に落ちた。
瞳からは、涙が溢れ出ていた。