Act.11 クラピカ・レオリオ
カチャ・・・・
扉が開く音がした。が、レオリオは眼を開けなかった。
どうせキルアかゴンが忘れ物をしたのだと思った。
しかし・・・・・・・
「レオリオ、寝て・・・・いるのか?」
がばっ!と音をたてて起きあがり、目の前を見つめる。
そこには確かに、クラピカが居た。しかし彼は、突然のレオリオの行動に、少し驚いているようだった。
「クラピカ!」
レオリオはクラピカを抱きしめた。
「レオリオ・・・・・・?」
レオリオは手の力を少し抜き、クラピカと視線を合わせた。そして気付いた。
「クラピカ!その頬・・・。」
「あっ、あぁ。ちょっと、な。」
クラピカはちらりとレオリオを見た。
「あの・・その・・・・・久しぶり・・!!」
唇を奪われた。
「ん・・・・っ!!」
背後にあるベッドに、彼の身体を押し倒した。
衣服の中へと、手を侵入させる。
「ん・・やっ!いや・・・。」
クラピカの抵抗も虚しく。
服をめくり上げ、露になった肌を舌でなぞる。と、クラピカの身体が弓なりに反った。
「あ・・・・はぁ・・・。レオリオ・・・だ・・め・・・・。」
しかし、クラピカの声はレオリオには届かず、彼はそのままクラピカの唇を奪った。
「ん・・・ふっ!」
その時、クラピカの緋みがかった瞳から、涙が零れた。
それを見てレオリオは手を止めた。と、同時にクラピカを解放する。
「すまねぇ・・・クラピカ・・・・つい・・。」
一瞬の沈黙。