「私に逢えて、そんなに嬉しかったか?」
乱された服を正しながら、クラピカは口を開いた。 

「あぁ・・・。久しぶりだったし・・・・・・な・・・。」
レオリオは背中に何かを感じた。
それは暖かく、まるで自分を包み込んでくれるような。

「私も・・・逢いたかった・・・。」

クラピカがレオリオを、背後から抱きしめていた。
その時、レオリオの頭に、ゴンとキルアのことが浮かんだが、かき消した
2人にこのことを告げないのは悪いと思ったが、少しでも長く、クラピカと二人きりでいたかった。
「レオリオ、私は、謝りに来たんだ。」
背後で聞こえる声。
「お前と、ゴンとキルアに。私はお前達の好意を踏みにじってしまった・・・・。すまなかったな。」
レオリオが口を開きかけたが、クラピカの方が早かった。
「でもこれだけは分かってほしい。お前達を、危険な目には合わせたくなかった。何しろ相手は幻影旅団だ。 お前達に、死んでほしくはない。」

それを聞き、レオリオはクラピカの手をほどいて彼と向き合った。
「おっまえは、本当に分かってねぇな。それはオレ達も同じなんだよ。オレ達も、お前に死んでほしくなんか ねぇんだ。その前にお前を、危険な目に合わせたくもねぇ。」


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