さよなら20世紀!
2001年、初日の出の巻

変態キャッチボール軍団・男里フェロモンズの隊員達は
全員そろって毎年、初日の出を見に行っています。
そして今回は、フェロモンズを結成してからの、初めての初日の出になります。
といったわけで、今年一年の安全と成功を祈願するために
和歌山県は野上町にある、生石(おいし)高原へ
初日の出を見に行くことにしました。
生石高原は、標高約900mの所にある、だだっ広い高原です。
あらかじめ下見をしていた我々フェロモンズは
誰もいないこの高原で初日の出キャッチボールを慣行しようとしました。
しかし、下見の時は人っ子一人いなかったはずなのに
実際には、沢山の人が集まっていました。
実は穴場ではなかったと、後から気づきました。

初日の出は基本的に全員で来たかったのですが
ユタッチが前日食べたイカで、腹を下していたので不参加。
YOUは睡眠不足が祟って、今回はキャンセルしました。


(左)生石高原の案内掲示板の前で、黒木兄弟(弟)と アズマの2ショット。マイペースなアズマと、早くも疲れてきた黒木兄弟(弟)。

(中央)ものすごい寒さと暴風を凌ごうと入った建物で一枚。不適な笑みを浮かべる アズマと、すでに限界が近い黒木兄弟(弟)。コーヒーをすすり、体温を回復させます。 それにしてもこの建物は、風が筒抜けでした(見れば分かる)。

(右)暴風の中で、シャッターチャンスを待つかっちゃん。この日は本当に寒かった。

 1月1日の4時頃に本拠地(黒木兄弟宅)を出発した 我々フェロモンズは、途中の山道が吹雪いていたり、凍結していたりという最悪の事態を乗り越え、 6時30分頃に無事、生石(おいし)高原に辿り着きました。
 辿り着いてみると、てっきり誰もいないと思っていたはずが、思いのほか 大盛況でした。これでは、当初予定していた初日の出と同時にキャッチボールを するという計画が、実行できません。他の人にボールが当たったら危ないのと、 恥ずかしいということがあるからです。というわけで、キャッチボールは 本拠地へ帰ってからすることにします(別項のキャッチボール参照)。

(左)空は分厚い雲で覆われていましたが、それなりに景色がいいです。

(右)太陽が出てくる東の空を撮影。少し雲が晴れてきたみたいです。

 無事生石高原に辿り着くことは出来ましたが、空を見ると 分厚い雲しか見えません。このままでは初日の出は拝めそうにありません。

(左)冷たい風に耐え続けるかっちゃんとアズマ。 ちなみにこの2人が立っている所は、断崖絶壁のすぐ手前でした。あ〜怖い。

(中央)「また一昨年と、同じなんかね〜」と年寄り臭く語るアズマ。

 日の出の時間はもうすぐですが、依然空は曇ったままです。 このままでは去年、一昨年と同じように、日の出が見れないかもしれません。 周りを見れば、諦めて帰っていく人も多数いました。
 しかし我々フェロモンズは、持ち前の根性とネチッこさを遺憾なくはっきして、 その場にとどまりました。しかし、寒さに耐え、日の出を待っているフェロモンズの 一員に、アッキーが一言「もう、帰ろう!寒すぎる」と、吐き捨てていました。 ほんとにこいつだけは賢くありません。

(左)時たま雲の隙間から見える太陽の光を 気にするメンバー達。その傍らでアッキーは、初日の出のことはお構いなしに わが身を守っています。

(右)そんなアッキーを見て、ダンディー室伏がアッキーの体温を奪いに来ました。 しかしアッキーに嫌がる素振りはありませんでした。むしろ、喜んでいるほどです。

 ようやく空が明るくなってきました。しかし相変わらず、 太陽は分厚い雲に遮られたままです。雲の向こうは明るくなっているので、 もう太陽が昇ってきているのは間違いありません。

(左)ひたすら凍える寒さと戦う団員達。 ここまできたら、意地でも初日の出を拝みます。

(中央)ようやく雲が晴れて、初日の出が見え始めました。

(右)どうやら、待った甲斐があったようです。毎年恒例の初日の出ですが、 初めてまともに日の出を見れたような気がします。

(左)「やっと出てきた!」と阿鼻叫喚(あびきょうかん)の 黒木兄弟(弟)。時間は7時を回っていました。

(中央)暫く黙り込んで初日の出を見るフェロモンズの一員。

 この後も、あれほど厚くかかっていた雲が嘘のように 無くなり、存分に初日の出が拝めました。途中で帰った人は、もったいないです。 そしてフェロモンズの面々は、それぞれに今年一年の抱負を語ったかどうかは 知りません。が、一つ分かっていることは、今年も阪神の優勝は無いということです(頼む!最下位だけは勘弁!)。
 それにしても、近くにいた若者グループは、日の出が雲から出た瞬間、 ギャーギャーとうるさかったです。少しは回りの空気を読んで欲しいものです。

初日の出の写真を見る


(左)日の出を堪能し、帰ろうとしたときに、 ダンディー室伏が何かを指差しています。しかし、この格好はどう見ても変態です。 思わず逃げ出したくなりましたが、同じ穴の狢(むじな)なので、諦めます。

(右)ダンディー室伏が指差していたのは、霜柱でした。あまりの寒さに、 地面の水分が凍って、地表に出てきたようです。拡大写真の左上に、 氷の結晶が見えます。

 初日の出を心行くまで堪能した我々は、そろそろ帰路に 着こうと思います。この寒さのおかげで全員、体は冷え切っています。早く、 次なる目的「温泉」に浸って、リフレッシュしたいです。
 しかし、お馬鹿なフェロモンズは、この後もクソ寒い中を遊び回りました。 寒さを忘れて、走り回るその様はまさに、この世の世捨て人でした。

 帰り際に、一人別行動で写真を撮り続けていたかっちゃんを 見つけました。危うくほって行くところでした。せっかく見晴らしのいいところ(崖っぷち) に来たので、アズマを初日の出をバックに一枚撮影しておきます。 これで日の出の価値が下がったことは言うまでもありません。

(左)一人だけバイクで来た黒木兄弟(兄)。 生石高原の看板の前で、記念撮影。髪の毛が暴風であおられ、乱れに乱れています。

(中央)この極寒の山へ、無理やり連れてこられたスーパーシェルパ。 しかし、スーパーシェルパはこれぐらいではなんともありません。

(右)帰路に着く直前に、最後に一枚。この後、黒木兄弟(兄)は、凍結寸前の 山道をくだらなければなりません。なのに表情は緩んだままです。 それは、黒木兄弟(兄)が、オフロードマニアであることを証明しています。

 というわけで、そろそろ我々フェロモンズは、 本拠地へ帰還したいと思います。この高原でキャッチボールが出来なかったのが 心残りですが、奇跡的に初日の出が見れたので、良しとします。 もちろん、来年も違う場所で初日の出を見ます。そのときこそは、初日の出を バックにキャッチボールをしたいと思います。